霊芝（れいし、レイシ）

「黒霊芝（くろれいし）　基源」
科名：マンネンタケ科/属名：マンネンタケ属
和名：万年茸（マンネンタケ）/生薬名：霊芝（れいし）/学名：Ganoderma lucidum (Leyss. ex. Fr.) Karst.
霊芝は神農本草経の上品に「赤芝」「黒芝」「青芝」「白芝」「黄芝」「紫芝」の六芝を収載している。
サルノコシカケ科マンネンタケ、またはその近縁種の子実体、紫芝、赤芝が普通である。
黒霊芝は貴重品で高価だが人気がある。

「出典」　神農本草経　上品
「別名」　万年茸（マンネンタケ）、霊芝草（れいしそう）、三秀、菌霊芝、木霊芝、赤芝、黒芝、青芝、白芝、黄芝、紫芝、神芝、芝草、仙草、瑞草など。
「性味」　甘/平
「帰経」　心、肺、脾、肝、腎

「黒霊芝（くろれいし）　成分」
トリテルペノイド130種以上を含む。多糖類 (フコフルクトグルカン、ペプチドグルカン、アラビノキシログルカン、キシロガラクトグルカン、β-Dグルカン、ガノデランABCなど)、脂肪酸、単糖類などを含有する。
「黒霊芝（くろれいし）　効能」
気管支炎、気管支喘息、めまい、不眠、動悸、息切れ、神経衰弱、疲労感、呼吸困難、せき、落ち着かない、イライラ、疲れやすい、食欲不振、消化不良、悪性腫瘍などに用いる。
滋養五臓作用･補益気血作用･寧心安神作用･止咳平喘作用；霊芝の効果は免疫力の調整作用。免疫力が下がっている場合には強化し、過剰な場合には緩和します(ガンを始め多くの疾病は免疫力の以上から発生します)。その他にも血糖値の調整作用，血圧降下，血栓を防ぐ，高脂血症やB型肝炎の改善など様々です。
「黒霊芝（くろれいし）　薬理作用」
補気安神、止咳平喘
中枢神経系抑制、鎮咳、去痰作用 (エタノールエキス、 水溶性エキス)、抗高血圧 (ペプチドグルカン)、抗腫瘍 (各種グルカン)、 血糖降下作用 (ganoderan A, B, C）、 抗男性ホルモン作用 (エタノールエキス)、 ナチュラルキラー (NK)、細胞活性化作用 (熱水エキス)などがある。
「黒霊芝（くろれいし）　応用」
レイシの有効成分は、多糖類(βグルカン)，トリテルペンです。 βグルカンには強い抗ガン作用が確認されています。βグルカンは体内の免疫細胞である、T細胞やマクロファージを活性化させる働きがあります。それにより体内の免疫力が高まり、抗ガン作用を発揮します。
トリテルペンはガノデリックアシドとも呼ばれ,IgE抗体の過剰な放出を抑制します。IgE抗体は過剰に蓄積されると,結果的にヒスタミンの過剰放出につながり,様々なアレルギー反応の原因となります。レイシに含まれるガノデリックアシドにより,アレルギー反応が抑えられ,花粉症やアトピー性皮膚炎を始めとする様々なアレルギー疾患に効果があります。
霊芝には、紫芝、赤芝、青芝、黄芝、白芝、黒芝の六種類がありますが、一般に使われているのは、主に紫芝と赤芝の二種類です。
1.滋養五臓･免疫増強作用に優れガンの予防と治療に役立つ生薬かつて霊芝は、金持ちの延年益寿の宝物とされてきましたが、近年、さまざまな薬理効果が科学的に解明され、ガンをはじめとする各種の病気の治療と予防に使われています。中でも最も注目されているのが、ガンの予防と補助治療です。霊芝は、免疫増強作用が強く、体の抗腫瘍力を高めると同時に、ガン細胞のアポトーシスを誘導し、ガン細胞の増殖を直接抑制する効果もあることが知られています。また、抗ガン剤や放射線治療における白血球の減少などの副作用を減らす効果や再発防止効果も認められています。
2.不老長寿の秘薬として知られているだけあり、老化の予防にも役立ちます。霊芝は抗酸化作用に優れているため、細胞の老化を遅延させる働きを持っています。
3.精神を安定させる寧心安神作用もあり、ノイローゼや虚弱による不眠や不安、健忘、動悸、頭痛などの症状にも効果的です。
4.各種の慢性肝炎や肝硬変、高血圧や糖尿病、狭心症などの生活習慣病の予防･改善に用いられている他、花粉症や喘息、アトピーなどのアレルギー性疾患をはじめ、美肌を保つなど美容にも幅広く役立ちます。
「黒霊芝（くろれいし）　用法・容量」
内服：煎剤、６～１２グラム、多いときには30gまで使用する。
霊芝茶として、１回５グラム、１日１～２回飲用します。
富硒破壁霊芝胞子粉として、慢性病や免疫力低下の方は１回２～４グラムを、１日２回服用します；腫瘤の方は朝４グラム、正午２グラム、晩４グラムで、一日３回服用します。
「黒霊芝（くろれいし）　産地」
中国吉林省　長白山。